今月の特集

美容整形市場

世界の美容整形の市場規模

国際的な美容・アンチエイジング学会「IMCAS」によると、世界の美容整形の市場規模は昨年10%拡大したとのこと。
今年も同様のペースで拡大を続けるとみられています。

IMCASがまとめた報告によると、2012年に世界で行われた脂肪吸引手術、豊胸手術、レーザー治療、しわ取りの注射といった施術の総額は44億ユーロ(約5,500億円)で、今年は49億ユーロに達すると見込まれるといいます。

なかでも今年最も伸びが大きいとみられるのはアジアのようです。
瞼や鼻などの整形が人気で14%拡大するとみられています。

欧州市場の伸びは6.6%を予想されており、経済危機の影響で自由に使えるお金が減る消費者がいる一方で、50歳以上のアンチエイジング需要は大きいとみています。

豊胸用シリコンバックのトラブル

昨年、仏企業が破裂の恐れがある豊胸用シリコンバックを販売していたことが発覚しました。
この影響などもあり豊胸手術の伸びは世界全体で1.9%、欧州では9.2%減少したとのことです。
この豊胸手術に用いられるPIP製シリコンバックのケースは、低品質の素材を使い製品化するという悪質なものでした。
通常の医療用シリコンバックが問題を引き起こしたわけではないのですが、世界中で豊胸手術への不安をあおってしまったといえるでしょう。

ただ報告では、今年以降回復すると見込んでいるようでして、2017年まで毎年5.2%増加すると予想をしています。

豊胸手術にはシリコンバックの他にも生理食塩水バッグを挿入する方法や、ご自身の気になる部位等の脂肪を吸引して注入する方法もあります。手術費用は80~100万円程度のところが多いようです。

豊胸手術を受けた人数の米国統計は、1998~2009年で400万人と相当数に上ります。
また、米国では、豊胸手術の件数が増える一方で、その逆の乳房縮小手術の件数も増えているそうです。

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